テスラ購入を悩んでる人に読んで欲しい。EVの充電時間

モデルXP100Dの丸4ヶ月間の充電記録

これ。みてください。何かと言うと今年5/6から9/5まで、丸4ヶ月122日間における私のモデルXの充電時間一覧です。これから個別に解説していきますね。

家充電

家充電の一覧(私は2箇所)

まずは家充電から。上の111回の充電の場所がいつも停めている駐車場。出力は3kW程度。33回の方が実家で、こちらは14kW平均です。充電したのはトータルで約2,462kWh。この後に説明するスーパーチャージャー及びチャデモでの充電量と残充電量、ヴァンパイアドレイン(待機中の電力消費2〜3kW/日)を考慮すると、まぁ妥当な線かな。注目の充電時間は、なんと2ヶ所合わせて22日18時間3分!!546時間3分で、約120日のうちに丸22日間は充電に費やしている事になります。2ヶ所平均すると、4.5kWくらいの速度になるのかな(以下速度に関しては全て丸めた数字です)。スーパーチャージャーやチャデモと比べると充電速度が遅いので、ここの時間がかかるのは当然です。

スーパーチャージャー

スーパーチャージャーでの充電一覧

次はスーパーチャージャーでの充電一覧です。こちらでは約420kWh充電しています。充電速度はざっくりですが平均64.5kWくらいになりましょうか。まあ、目的地までの移動前・中・後に30分程度充電するだけだから、もちろんヴァンパイアドレイン分は入れなくても問題ありませんね。

チャデモ

チャデモ充電

最後がチャデモ充電。こちらは2回(笑)のみで、29.85kWhトータル、48分。チャデモでの充電速度の平均24kWくらいですかね。スーパーチャージャーの4割程度の速度かな。私は基本的にチャデモはほぼ使いません。遠乗りする行程の中でスーパーチャージャーが無く、どうしても継ぎ足ししたい時以外は使わないようにしています。テスラの場合車種によって変わりますが、バッテリー容量が大きいので、30分で80〜100km分くらいしか充電されません。よってあまり魅力を感じないんですよね。時間効率が悪いもので。

丸4ヶ月で充電に費やした時間のトータルはなんと

さぁ。ここからは足し算です。家充電32,763分、スーパーチャージャー386分、チャデモ48分。これを足していくと33,197分=553時間17分となります。私は速度の遅い家充電がメインなので、トータルでの充電時間は嵩みます。「充電速度が遅い=時間がかかる」なので当然ですね。ちなみに同期間の走行距離は7,583.81km。電費は268wH/kmでした。総消費電力が2,033kWhなので、満充電20回分って所かな。

この充電時間をあなたはどう感じますか?

これは人によって様々と思います。が、これを許容できるかどうかが現時点でEVを買って満足できるか否かの境目です。7,500km走って553時間ってパッと見ると効率悪そうに思えますが、家充電が98.7%とほとんどを締めます。これは帰宅した後に充電してると言う事なので、風呂に入ってたり寝ていたりといったいわゆる「ながら充電」です。よって私は全く気にならない(笑)。充電の為に縛られている訳ではないから。でも先ほどお伝えした通り、車の使用環境によって変化します。もっと距離を走る方ならいくら「ながら充電」でも不足に感じるケースもあるかもしれませんが、個人での利用を鑑みるとそこまで走る人はいないと思います。プライベートで四六時中、寝ずに走ってる方なら別ですが。そもそもそういう方はEVなんかアウトオブ眼中だと思います(笑)

全部スーパーチャージャーで充電したら?

この期間の家充電を全てスーパーチャージャーで行ったらどうなるか?もちろん充電速度が速いので、時間自体は短くなります。家充電の2,462kWh ÷ 64.5kW(SC充電速度) =38時間30分くらい。1回の充電が丸1時間で、1ヶ月約10時間ってところでしょうか。厳密に言うともう1回2回、回数は増やさなきゃならないかな。もちろんスーパーチャージャーまでの移動時間もあるので、ここに往復の所要時間が追加される事をお忘れなく。チャデモオンリーなら単純計算で、これの2.5倍の時間がかかる事になります。

スーパーチャージャーでの充電風景

でもそこまで心配するほどでもないのよ、実際は。

以上、充電に関するデメリットを書き込んできましたけれど、これはあくまで私のモデルXP100Dの場合の話。ざっくりと電費は「モデルX<モデルS<モデル3」となる傾向(グレードにもよりますが)だと思います。モデルXとモデル3の同等グレードなら感覚数値ですが2割くらい私のモデルXより走るんじゃないかな?それなら上記数字の80%くらいに落ち着きます。

それに加えてバッテリー容量。私のP100Dは100kW、モデル3は75kW。充電時間だけでもモデル3なら単純にお伝えした数字の75%程度。となると電費で20%減、バッテリー容量で25%減のトータル45%減です。理論値ではほぼ半減(笑)。まぁそこまで行かないとしても30%位は短縮できるんじゃないかな?(←この辺は後で詳しくブログにします)

これを踏まえてSC充電をみてみると、1ヶ月に7時間。距離乗らなければもっと少なくなるんです。いずれにせよ「モデルXP100D/22インチホイール・常にルーディクラスモードで走行」という私の環境が既存テスラ車の中では一番電費が悪い仕様なので、これが最低の基準になる事は間違いない(笑)から、その他グレードでの充電時間は当然短くなる事が予想されます。※モデルSもXも2019年4月生産以降の車両(Raven)なら、新型モーター搭載により電費が10%〜向上しているようですし。

結論。この時間コストをどうみるかが分かれ目

さて如何でしたでしょうか。現時点ではこれを許容出来るかどうか?がEVで満足できるかどうかの境目になるかと思います。もちろん、出先での充電など、EVにとって更に不利になる要素はこれ以外にもありますのでご注意を。私の感覚だと、家充電なしのスーパーチャージャー専用でも、想像してたよりは充電時間が短いのかな?という所。もっと時間を喰ってると感じてました。でも私(モデルXP100D)場合では、1ヶ月10時間で週に2.5時間かぁ。。。と感じるのもまた事実(笑)。家充電できれば大した問題ではないのですが、それが出来ない環境で買うのであれば、将来的に更に高速充電の仕組みが普及し、充電場所も増加していく事に期待するしかないですかね。現時点ではEV が「万人受け」レベルに到達するには、そういう環境が整うまではまだ厳しいかな?と思っています。