モデル3のトランク水侵入対策からみえること

モデル3は降雨時などにトランクを開けると水が入ってしまう?

はい、TAKAさんです。

先日投稿したこの動画。「モデル3は降雨時にトランクを開けると、リアガラスから水が流れ込む対策はできているのか?」という内容。この時はペットボトルの水をリアガラス周りに垂らして実験してみました。

これはアメリカ本国でモデル3が発売になった当初に騒ぎになっていたもので、その後対策部品への交換が行われ落ち着いた、という経緯を辿っている事柄です。現在では話題に上って来ないので「うまく対策が行われたんだな」程度の認識でした。

こちらは対策前のシーリング。水が直下に垂れているのが分かります。(from i1 tesla Youtube ch.)

実際によく見てみると、なるほどトランクのシーリングが変更され、当初の部品よりも高さがあるものになってます。これで対策バッチリなのかな?と一抹の不安を覚えながらも検証してみる事に。。。

こちらが対策後のシーリング。段がついているものに変更になってます

果たして水侵入問題は解決されたのか?

これはある意味解決、ある意味未決、とでも申しましょうか。何というか対策によって「低減されている」というのが正しいかな。多少の水滴なら、対策品で効果があると思います。とはいえ実際のところ水は入ります、はい。強めに降っている時にトランクを開ければダバダバと水が流れ込んできます(笑) 対策品は少しだけトランクの外側(リアバンパー側)に水が向くようになってますが、それでも遠慮なくトランク内に滝の水が流れ込んできます。水量によっては数本の滝ができる事も(笑) トランク内に引く防水マットも社外品で出ているので、水が気になる方はチェックしておいた方が良いかも。

雨が強く降っている時などは、滝のように流れ込んでくると思われます(笑)

形状・デザインの限界

実際に日本でモデル3を見に行った方の意見としても見かけましたが、あの形状だとこのへんが限界なんでしょうね。うん。もう少しリアガラスと水を受け流すため溝部分にギャップなり距離なりが無いと、全ての水滴をくい止めるのは不可能そうです。トランクの開け閉めが多い方など、これが気になる方はモデル3はやめといた方が懸命。モデルYまで待ったほうが良さそうです。

テスラの考え方がここに見える気がする

想像ですが、テスラとしてみればたまに開けるトランクに水が入る事よりも、より重要な空力やデザインを重視しているんでしょう。この割り切りが既存のメーカーより思い切っている気がします。多分トヨタなら、もっとこう。。。何かうまい手を考えて発売前に克服してくる(デザイン変更も含めて)んだと思います。日本車に慣れている我々日本人がそのクオリティを求めるのも当然かと。

実際私はトランクをそんなに開けないので、何も問題はなく特に気にもなりません。が、製品として見た時には「こんな事もできてないの?」という声があるのも事実。日本人は車に対する評価が厳しいというのもよく言われる事ですし、そこが日本車の品質が高い所以でもあると思います。

でもこれってテスラからすれば瑣末な事で、重箱の角マターなんじゃないですかね。重要な事が優先で、細いトコはあきらめも肝心でしょ?物事不便はあるけど、各自工夫して上手くやってよ?的な(笑) その辺の意識の違いを理解していないと、おそらく購入した後に不満が多くなるんじゃないかなぁ。

モデル3購入を考えている方へ

これに限らず、テスラと我々の認識の差ってそれなりにある気がします。モデル3の納車が始まってテスラ車の台数が増えたら「スーパーチャージャー渋滞が酷くなるのでは?」「サービスセンターがパンクするのでは?」と言った不安が、既存オーナーの間で語られていますが、サービス(修理)に関しては、EUはもとより、アメリカ本国でも長期間の待ちが発生する事があるのも現状のようです。まして日本のようにテスラにとって極小のマーケットでは、更に手が回らなくなるのは言わずもがなかな?と私は考えています。サービスに関してはテスラ自身も世界的に強化するとは言ってますが。。。

でもそこをきちんと理解していれば、とても楽しいクルマだと思いますよ。個人の利用方法により差が出るのは当然なので、万人にオススメはできませんけど。モデル3で「普通の自動車っぽくなった」というのが私の感想なのですが、トータルで考えるとまだ「普通のクルマ」にはなりきれてない感がある。けど、ハマる人には深く刺さるクルマだろうなぁってね。

この「認識の差」に関しては他にもお伝えしたい例があるので、あとで動画にでもしてみようと思います。上手く伝わる動画にできると良いのだけれど。。。

じゃ、また。

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